そう、10年ぶりでした。
何がって・・・・・・僕がブランド服を買うのがです。
思えば10年前、当時アルバイト先で、僕のファッションに周囲からケチがついたのです。
心外なことに「ダサい」という言葉の乱れ打ちにあいました。
僕に言わせれば、「皆が僕のファッションについてこれてない」というところだったのですが。
で、結局、アルバイト仲間に全身コーディネートされるはめになりました。
人ごみの渋谷で。
当時、思いました。この日に買った(買わされた?)服を一生着ようと。二度と服は買うまいと。
(※中国やイギリスにも進出している世界的ブランド「ユニクロ」でポロシャツを7,8年前にちょっと買ってしまったので正確には服を10年間買ってないわけではないです。)
そして、10年前の悪夢が再び私を襲ったのです。
盛り上がりを見せる風間杜夫ひとり芝居の稽古場に立ち寄ったとき、再びスタッフ一同から言われたのです。「ダサい」と。皆が口をそろえて「作業着だ」とか「作業服ファッション」とか言うのです。ひどい・・・・・・。少年のような僕の硝子のハートを壊さないでください・・・・・・。
そして、「あぁ、この方たちも僕のファッションセンスについてこられないのだなぁ・・・・・・」と悲しくなりました(→上から目線)が、再びスタッフの方に全身コーディネートされることになり、かつ、お披露目会まで催されることとなったのです。(そんなことをしている暇があったら稽古なさい!)
そして数日後、稽古休みなんだから休めばいいのに・・・・・・もとい稽古休みの日にも関わらずスタッフの方は休みをとることなく、わざわざ新宿まで出てきてくれて、何故か僕の服を買いに出かけることになったのです。
昼前に待ち合わせて、僕には縁のない洋服屋さんを回ることになりました。
ユニクロブランドとスーパー2階の衣料品売り場の洋服以外を着て出歩くのがちょっと恥ずかしいのですが、大丈夫なのでしょうか。
そんな不安を持ちながら、買うわ買うわ(買わされるわ買わされるわ)、何着になることやら・・・・・・。
結局、却下となった店も含めて数店舗まわって、4店舗で購入したのです。
そしていよいよ翌日に稽古場でお披露目、といきたかったのですが、何と稽古時間がずれてしまった影響でお披露目会ができなくなってしまったのです!
なので、僕は皆にお披露目することなく、ひっそりとこれらの服を着てみようと思っています。もし、街中で僕の私服姿を見かけたら、感想お願いします。
最後に・・・・・・誤解を招いたかもしれませんが、買い物は楽しかったです。緊張はしましたけれど。
なので、また10年後に全身コーディネートを誰かにしてもらいたいと思います。
追伸:女性スタッフの方が服を選んでくれてるときに、服を手にとって「この服、かわいい」と。僕は思いました。「服よりも、服を選んでるアンタの方が可愛いぞ」
(筆:さかもっちゃん)