会員の皆様こんにちは☆
先週はダモイの次の公演『ぺてんばなし』をご案内いたしましたが、
本日は更にもう一公演先の「鬼灯町鬼灯通り三丁目」の公演詳細をお届けいたします!
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『鬼灯町鬼灯通り三丁目』
(ほおずきまちほおずきどおりさんちょうめ)
作・演出/東憲司
出演/川島なお美 冨樫真 真山章志 大西多摩恵
【会場】
赤坂レッドシアター
【日程】
2010年9月28日(火)~10月3日(日) 全7回公演
9/28(火)19時
9/29(水)19時
9/30(木)14時
10/1(金)14時/19時
10/2(土)14時
10/3(日)14時
【料金】
全席指定 一般前売り ¥4,500
シニア券 ¥4,000 学生券 ¥3,500
◎会員様価格 ¥4,500 → ¥3,800 (15%引き)
◎お連れ様価格 ¥4,500 → ¥4,250 (5%引き)
「鬼灯町鬼灯通り三丁目」は2008年にスズナリで初演を行い好評を得た作品です^^
2年振りに、一部キャストを変えての再演となりました!
コチラはチラシになります!
【introduction】
戦後まもない1946年、多くの引き揚げ者であふれていた博多の街。
復員してきた松尾大吉(真山章志)が妻・弥生(冨樫真)の元に帰ると、
そこには二人の女・番場(大西多摩恵)と小梅(川島なお美)が居候していた。
弥生たちは大吉が死んだものと思い込み、既に葬式も済ませていた。
さらに弥生が本当に待っていたのは戦争のどさくさで結婚してしまった大吉ではなく、
番場の息子・裕介だったことが判明する。
鬼灯に囲まれたその家で、大吉、弥生、番場、小梅はそれぞれの思いを抱えながら
共同生活を始めるのだった...。
戦後の時代をたくましく生きた人達をユーモアたっぷりで描く、おかしくも切ない悲喜劇!
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初演時に演劇評論家の村井健さんに劇評を書いていただいたので
合わせて紹介させていただきます!
【劇評】
東憲司作・演出の『鬼灯町鬼灯通り三丁目』は、単なる終戦・反戦ものかと思ったら大間違い。
軽快な楽しさと野太いテーマの同居するしたたかこの上ない舞台である。
時は、戦後の混乱が続く昭和二十一年から朝鮮戦争が始まる昭和二十五年まで。
所は、九州・博多のとある町。戦地から引き揚げてきた松尾大吉(六角精児)が妻の弥生(冨樫真)
が待つわが家に帰ってみると、そこには見知らぬ女が同居していた。
戦地公報が届き、夫の葬式をすませた弥生は、今度こそ初恋の人番場裕介と添い遂げようと、
裕介の母親・鶴恵(大西多摩恵)とその友人・鍋島小梅(川島なお美)と一緒に裕介の帰還を
今か今かと待ち望んでいたのだ。ところが、帰ってきたのは、死んだはずの夫だった。
混乱する妻と夫。
この冒頭が面白い。観客をさんざん笑わせ、同居した四人の男女のなりふりかまわぬ生き様と、
心の底に抱いた葛藤の世界へと誘うのである。
帰還したものの妻に拒まれる大吉、初恋の人への思いを募らせる弥生、娼婦だった過去を持つ
鶴恵と小梅。生活に困った鶴恵と小梅は、大吉の運の強さに目をつけ、息子や夫の帰還を待ち
わびる人たちに「大吉お守り」を街頭販売。これが受ける。御守りを買った人に幸運が次々に
舞い込む。だが、肝心の裕介は帰ってこない。弥生はとうとう半狂乱に陥ってしまう。
と、ここまでは常套。本当に面白いのは最後にやってくる。鶴恵が隠していた秘密が明らかになり、
しかも、あのポール・ニューマンの「スティング」を思わせる意外な結末を暗示するのだ。したたか
とはこのこと。
役者の息のあった演技、島次郎の鬼灯をあしらった美術も楽しい。
が、なんといっても見事だったのは、作・演出の東の趣向だ。見る者に元気を与える舞台である。
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最後に初演時の時の写真を数枚どうぞ☆